歯 子どもの病気 教えて!ドクター
歯がまだ生えていない時期は基本的にまだ歯をケアする必要はありませんが、口に触られる事が不快でないと印象づけるため、口の中やその周りを遊びながらつんつん触わることから始めましょう。7〜8ヵ月頃になって前歯が生えてきたら、食べた後口の周りを拭くついでに清潔な濡れたガーゼなどで歯を拭くようにします。このときママの人さし指にガーゼを巻き付けて拭くと簡単です。あまり強くこすり過ぎないよう注意してください。この時期から口の中を触られる事に慣らしておくと、歯磨きへの抵抗を少なくする事ができます。「食べたら口の中をきれいに」の習慣作りを開始し、きれいになったら気持ちがいいという感覚を教えていくことが大事です。
上下の前歯が生えそろったら歯ブラシを使って歯磨きを始めてみましょう。まずは、ママが見ているところで歯ブラシを渡し、遊びでいいから歯ブラシをカミカミさせ、歯ブラシの感触を覚えさせていきます。その感触に慣れてきたら歯ブラシを使って磨く練習を開始します。1日1回、機嫌のいい時に仰向けに寝かせ、歯ブラシで歯と歯の境目を中心にさっとソフトに磨きましょう。このとき嫌がったら早めに切り上げてください。きちんと磨くことより歯磨きに慣れていくことが大切です。
1歳を過ぎ奥歯が生えてきたら、口の中にむし歯菌が定着し始めてむし歯になる危険性が高くなるので、本格的に歯磨きが必要になってきます。まずは自分で好きなだけ磨かせ、その後奥歯のかみ合わせ面、歯と歯の間を中心に必ず仕上げ磨きをしてください。ママやパパが磨くところを見せながら、みんなでする雰囲気を作り、ある程度時間を決めて短時間で磨きましょう。むし歯になりやすい上の歯から順番に磨くと途中で嫌がられても少し安心です。歯磨き剤はうがいができるようになってからで良いでしょう。磨けたらしっかりと誉めてあげることを絶対に忘れないでください。なお、仕上げ磨きは歯ブラシがあたりづらく、生えている途中で虫歯になりやすい第一大臼歯(六歳臼歯)が生えそろうまではしてあげてくださいね。
たまに歯垢染色剤(薬局などで売ってます)で磨き残しをチェックすると磨き方の癖がわかるので、赤く染まったところは次から気をつけて念入りに磨きましょう。また2歳を過ぎたら歯ブラシで取り切れない歯と歯の間の汚れをフロスでとってあげましょう。とくに歯と歯の間がつまっている子どもには必要です。1歳代はまだ歯の根が不安定なので使用するのは控えましょう。
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