アレルギー 子どもの病気 教えて!ドクター
子供でよく見られるアレルギーの病気としてアトピー性皮膚炎、ぜんそく、じんましん、花粉症などがあります。食べ物やハウスダストでアトピー、ハウスダストやペットの毛でぜんそく、スギ花粉で花粉症といったように、症状によってもアレルギーをおこす原因が違います。その原因となるものをアレルゲンと呼びます。また、同じ様な症状でも、住んでいる環境や生活習慣の違いでアレルゲンも微妙に異なってきますので、しっかりとアレルゲンを確認した上で、対策をたてていくことが大切です。
ぜんそくとは息をする時にゼーゼー、ヒューヒューという音が聞こえ、呼吸困難発作を繰り返す病気で、子供の場合にはハウスダスト、いわゆるダニのアレルギーが背景にあります。
ぜんそく発作は3月から6月の春から梅雨にかけての時期、9月の末から11月の秋に多くみられます。梅雨にぜんそく発作が多い理由の1つには、この時期にハウスダストが多くなることがあげられます。ダニは高温多湿を好むからです。また、雨が降って布団が干せないことや、戸外で遊べず家の中でドタバタして、ホコリを吸い込み易いことが、ぜんそく発作につながります。
畳やジュウタンはダニが繁殖する場所になります。まず、掃除してホコリを取り除くことが大切です。自宅でペットを飼うことはお薦めできません。特にネコやハムスター、ウサギなどはぜんそくの発作につながります。寝る前に布団の上で暴れるなどもっての外です。
暑くなって、夏の布団に替えるときでも、使う前によく日に干して乾燥させて、できれば掃除機で表面を吸引してホコリを取り除いておきましょう。
アトピーは0歳や1歳の子供に多い病気です。顔や腕をかゆがる時には、アトピーを疑ってください。この時期には卵や牛乳、小麦といった食物がアレルゲンである可能性が高いので、症状の重い時や何を食べさせてよいか迷った時には、自分で勝手に除去するのではなく、アレルギー検査をして、何がアレルゲンであるかを確認してください。
最近では薬によるアレルギー治療はステロイドが中心になっています。ぜんそくでは吸入ステロイド、アトピーではステロイドの軟膏、花粉症ではステロイドの点鼻薬と点眼薬といった具合です。
でも、アレルギー治療の基本は「逃げるが勝ち」です。食べ物でかゆくなるなら食べさせない、ホコリをすってゼーゼーするならホコリを減らす、花粉症なら戸外で長時間遊ばせない。治療や家庭での対策で困ったことがあれば、かかりつけの小児科医に相談して、お母さんと二人三脚で治療していきましょう。
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