痔・便秘 ママの病気・健康 教えて!ドクター
便秘は正常な排便ができないため、「排便障害」ともいわれます。一口に便秘と言っても、その原因は様々です。
便秘には症候性便秘と常習性便秘があります。症候性便秘は何らかの病気に伴う症状の1つとして便秘をきたすものです。常習性便秘には、痙攣性便秘(結腸の緊張が強いために起こる便秘)・弛緩性便秘(結腸の働きが弱いために起こる便秘)・直腸性便秘(直腸に原因があって起こる便秘)などがあります。
生理も便秘と関係します。これは性周期により変動する女性ホルモンの影響を受けるからです。このため生理になると腸の動きが活発になって便はゆるくなり、生理が終わると便秘傾向になります。女性はもともと内臓が下垂気味であり、腹筋も弱く、運動不足やダイエットにより食事を抜くことなどが重なると腸の動きが悪くなり便秘傾向となります。精神的なストレスでも簡単に便秘になります。
便秘は生活習慣が原因のことが多いのでまず生活習慣の改善が基本となります。
①充分な休養
②適度な運動
③規則正しい三度の食事
が原則です。食事は食物繊維・ビタミン・水分を十分に摂る事を心がけます。
排便習慣をつけるために、朝食後、便意がなくてもトイレに入る習慣をつけましょう。排便には「反射」が必要です。胃に食べ物が入って誘発される「胃・結腸反射」、直腸に便がたまってくることによって誘発される「直腸・結腸反射」、直腸に便が送られると脳から排泄指令が出る「直腸・肛門反射」などです。これらの反射を上手に利用することが快便の鍵を握っています。毎朝、朝食後に小さくてもこのサインがあるはずですから、気付いてあげて下さい。
以上を基本として、薬物療法を併用します。便の性状、便意や腹痛の有無により用いる下剤も変わります。また下剤には常用すると好ましくないものもあります。自己判断による下剤・浣腸の乱用は却って便秘を悪化させることがありますので、専門医と相談して決めましょう。
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