冷え性 ママの病気・健康 教えて!ドクター
妊娠・出産は、女性の体にとって、ホルモンや代謝が激動する、とても重大なイベントです。この負担は、思った以上に大きく、ここで無理をすると、あとあとまで影響が残り、血行は悪くなり、冷えた体を作っていきます。ところが、ゆっくり休みたいのはやまやまなのに、有無を言わさぬその後の育児。緊張状態では、交感神経の働きで、血管はさらに収縮して、血行が悪くなるばかりです。つまり、出産前後のママは、程度の差はあれ、誰でも血行が悪くて冷えた状態にあるわけです。
これを改善しないままで冷え症になると、血行が悪いだけではなく、水分代謝も悪くなり、ひいては自律神経までもがバランスを崩してきます。そうなると、むくみや頭痛、めまい、不眠、動悸などなど、さまざまな不調が現れるようになります。冷え症は漢方医学では、”万病の元“といわれて、とても大切なことと考えられているのには、そういう理由があるからなのです。 そこで、血行を良くし、冷え症を改善するポイントは3つ。
第一に、体の外から冷やさないこと。足は、寒い所では、上半身より6〜10度も体温が低くなっています。お散歩などの外出時は、下半身を中心に暖めましょう。
第二に、体の中から冷やさないこと。冷たい飲み物やアイスクリーム、生野菜、果物など、体を冷やす食べ物は日中に。コーヒー・緑茶はホットでも体を冷やすので、やはり日中に。夜は、紅茶・プーアール茶・ココアなど、体を暖める働きのあるものを取りましょう。お料理に生姜やネギを取り入れることも大切です。
第三に、冷えたら暖めること。これはお風呂です。お湯の温度は、38〜40度の微温浴。15〜20分以上ゆったり入ると、交感神経優位から副交感神経優位になって、血管が広がり、リラクゼーション効果もあります。のぼせたり、めまい気味のひとは半身浴がお薦めです。やはり、38〜40度の微温浴に15〜20分以上入りましょう。しっとりと汗をかくのが理想的。このとき、バスルーム全体の温度をあげておいて、お湯から出した肩が冷えないように気を付けて。
入浴がゆっくりできないなら、足湯もOK。42度くらいの熱めのお湯をバケツに入れて、さし湯をしながら、膝下まで暖めましょう。お湯に粗塩を入れるとさらに効果的。おなかや腰が冷えるようなら、腹巻きや、レッグウオーマーも上手に活用して下さい。日常のちょっとした工夫がものをいう冷え症対策。元気な育児のために、血行を良くして、元気なママでいてください。
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