尿漏れ ママの病気・健康 教えて!ドクター
分娩後の生理の再開については個人差があり一概にはいえませんが授乳に非常に関係しています。それは授乳中は脳下垂体前葉からプロラクチンというホルモンが出て母乳の出るのを助ける一方排卵を抑制するためです。
授乳していない方の90%ぐらいは3ヶ月で生理は来ますが授乳している場合は2ヶ月から18ヶ月ぐらいの間で、平均的には4、5ヶ月です。分娩後3ヶ月の終わりに授乳している方に聞いてみると約30%ぐらいの方に生理が来ているようです。しかし授乳している方の生理は多くは無排卵性で3、4回目ぐらいの生理より排卵は始まるようです。
では分娩後の無月経中の妊娠について調べてみると避妊をしていないと9%ぐらいが妊娠をしたというデータがあるので授乳中は妊娠はしないと信ずることは間違いです。
授乳については何時頃までが良いのかと質問をよく受けるのですが母体のことだけから考えると1年ぐらいではないかとご返事しています。子どもの事を考えるともう少し長くとも考えるのですが、最近は第1子を生む年齢が高齢化していますので第2子を早く生んでほしいということと、歯の生えた子どもに噛まれた乳頭を治療するたびに、もうそろそろ授乳を切り上げて良いのではないかと思うのですが、おそらく小児科の先生は違ったご意見をお持ちとおもいます。
これまで排尿のタイミングを自分でコントロールできたのに、突然失禁してしまうと驚いてしまいますが、尿失禁を訴える女性は意外にも多く、成人女性の15〜30%といわれています。尿失禁にもいくつか種類があるのですが、せき・くしゃみをしたときや急に立ち上がったとき、運動の最中などに起きるのは腹圧性尿失禁です。
骨盤の底には、骨盤内の臓器を支える骨盤底筋という筋肉があります。これは、膣・肛門・尿道を取り囲んでいて、その一部分である尿道括約筋は、尿道を閉める働きをしています。骨盤底筋が衰えて、分娩をきっかけに、尿道括約筋の緊張が緩むと、腹圧性尿失禁は起こると考えられています。
泌尿器科や婦人科を受診すれば、尿道括約筋を強める薬を処方してくれます。しかし、それよりおすすめなのが骨盤底筋体操。これは肛門を体内にすぼめるような気持ちで収縮し、5秒間その状態を保ちます。肛門をすぼめれば、そこと運動する尿道括約筋も鍛えられます。これを1日何十回も行ないます。効果が表われるまで時間がかかりますが、続けてみてください。
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